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 マイクロウェーブ幹線創始之地東京都港区元麻布






マイクロウエーブ幹線創始之地 日本電信電話公社総裁 米澤滋書
 
昭和29年4月1日東京大阪間を結ぶマイクロウェーブ回線がこの地を起点として開通した。この回線は4000MHz帯を使用し周波数分割多重市外電話360回線または放送用白黒テレビジョン信号を、周波数変調方式により伝送するものであった。
 無線による周波数分割多重方式は昭和15年米澤滋博士が世界にさきがけ超短波によって実用化し無線の多重化技術の基礎を確立したものである。
 戦後黒川廣二博士を中心とした諸先輩がこれを発展させ今日の輝かしいマイクロウェーブ技術の進歩をみた。
いまやマイクロウェーブ回線は全国テレビジョン中継はもとより市外電話回線網の中枢をなしている。またこのマイクロウェーブ技術はわが国が開発した自主技術として世界の最高水準を行くものである。
 この碑はこの地がマイクロウェーブ幹線創始の地であることを記念するとともにわが国のマイクロウェーブ技術の発展に寄与された諸先輩の偉大な業績を偲んで建立したものである。
昭和46年12月1日建立 (以上、碑文より抜粋)


MEMO:
昭和40年代前半まで、この地には「東京統制無線中継所」があったそうですが、周辺ビルの高層化による電波障害に伴い、その役割は唐ヶ崎制無線中継所
(当時名称)に移されたそうでです。









[左] 程近くから見えた六本木ヒルズ。時代の移り変わりを実感できました。
[右] 碑は各国の大使館やマンションが並ぶ閑静な住宅街にひっそりとあります。


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撮影:2009.08 / 更新:2009.08.22
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