
佐多岬半島に残された海底ケーブル陸揚設備の遺構。
*本遺構は私有地内にあります。
所有者様に許可を頂いた上で立ち入り撮影させて頂きました。 |

建築年や管轄組織など詳細は不明です。
大正~昭和初期?に建設され、九州へ繋がる海底線を陸揚していたと思われます。

板状の石を積み上げた石垣が力強い。

特徴的な飾りを持つ瓦屋根が美しい。

所有者様にお話を伺うと、
・陸揚設備として使われていたのは相当昔。
・払い下げ?以降はずっと農具倉庫として活用。
・現在文化財の登録などは受けておらず、その予定もない。
・現用当時は目前の道路や海水浴場はなく、すぐに海岸だった、とのこと。
そして、建物の老朽化が進んでいること、保全ができないことを憂いておられました。

今はその役割を終え、私有農地の隅で倉庫として活用されていました。
文化財や近代化遺産などでないですが、通信の歴史を伝える貴重な遺構。
引き継がれた遺産を大切に保存されている現所有者様には心から敬意を表します。

ご注意)
本遺構は現在私有地内にあります。
所有者様の許可なしに無断立入ることは絶対にしないで下さい。

遺構の前に広がる、ムーンビーチ井野浦(海水浴場)と三崎灘。

参考:旧逓信省・旧平礒水底線陸揚室
*本遺構を同じく、佐多岬半島に残された陸揚室遺構です。
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